散歩中の引っ張りグセが直りません(1歳半・ラブラドールレトリバー)

Q. ご相談内容

マロさん(ラブラドールレトリバー・1歳半・♂)より

「もう体重が28kgあり、散歩のたびに引っ張られて肩と手首を痛めています。胸ハーネスや引っ張り防止グッズも試しましたが、効果は数日だけ。『マテ』『つけ』と言うと止まるものの、動き出すとまた前へ前へ。妻や高齢の父が散歩に連れて行けなくなってしまいました。」

目次

A. 吉祥寺店 鈴木トレーナー より

28kgのラブちゃんに引っ張られると、本当に大変ですよね。グッズを何度買っても続かないのは、実は道具の問題ではなく「引っ張ることに成功体験がある」ことが根っこにあるからです。ここを理解すると、方向転換の道筋が見えてきます。

1. 「引っ張ると前に進める」がすべての原因

マロくんの中には、これまでの散歩の中で「引っ張る」→「行きたい方向に進める」という成功パターンが数千回積み上がっています。犬の頭の中では、引っ張ることが『毎日ちゃんと機能している行動』になっているんです。道具を変えても、この学習履歴は残ります。まずここを飼い主さん側で書き換える覚悟を決めるところからスタートします。

2. 「引っ張ったら止まる」を、静かに徹底する

ルールは1つだけ。リードがピンと張った瞬間に、その場で足を止める。叱らず、引き戻さず、ただ止まる。マロくんが振り返って飼い主を見たら「いい子」と褒めてまた歩き出す。最初の1週間は、玄関から100mも進めないかもしれません。ですが、この「引っ張っても進まなくなった」という新しい体験が、犬側の学習を確実に書き換えます。ラブラドールは学習が早いので、根気強く1〜2週間続けると、リードが張らないところで歩くようになる子が多いです。

3. 家族全員のルールを揃える

ここがいちばん重要かもしれません。お父さんの散歩では引っ張っても進める、奥様は途中で諦めて引っ張られている、では犬はどうすればいいかわからなくなり、結局いちばん引っ張れる相手の時に思いっきり引っ張るようになります。ルールは家族全員で統一。難しければ、まず飼い主さんお一人で1〜2週間練習してから、家族のお散歩に戻すのがおすすめです。

◆ 今日のポイント

  • グッズを変えても、犬側の「引っ張れば進める」学習は消えない
  • リードが張った瞬間に「静かに止まる」を毎回徹底
  • 家族全員でルールを揃える。バラつきが最大の敵

ラブラドールさんは体力があり、散歩の運動量そのものが足りていないと引っ張りが増幅することもあります。1回の散歩を長くするより、朝夕30分ずつなど回数を分ける工夫も効きます。店舗ではリードの持ち方・立ち位置・タイミングを実際に一緒に練習できます。「もう腕がもたない」となる前に、ぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

創業19年、銀座発。延べ20万頭以上のワンちゃんと向き合ってきた専任トレーナーたちが、現場で得た知見をブログでお届けします。

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