留守番のたびに破壊と粗相…分離不安でしょうか(2歳・ポメラニアン)

Q. ご相談内容

クルミさん(ポメラニアン・2歳・♀)より

「留守番のたびにクッションを破壊し、粗相もしてしまいます。カメラで見ると、出かけて30分ほど鳴き続けています。在宅ワーク中も、私が別の部屋に行くだけで扉の前でクンクン鳴いています。分離不安なのか、しつけの問題なのか、判断がつかず困っています。」

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A. 湘南辻堂・恵比寿店 久保田シニアトレーナー より

大切なご相談ありがとうございます。「分離不安」という言葉は広く使われていますが、実は「留守番の練習が足りていない状態」と「臨床的な分離不安症」は別のものです。カメラの様子や在宅時の後追いを聞くかぎり、クルミちゃんは前者、あるいは境界にいる可能性が高そうです。

1. 「後追い」の量を、まず日常で減らす

在宅中、別の部屋に移動するときについてこようとしたら、扉を閉めて短時間(30秒〜1分)だけ入れない時間をつくります。鳴いても声をかけず、静かになったタイミングで扉を開けて、何事もなかったように過ごしてください。「一人でいる時間は特別なことではない」という感覚を、日常の中で刷り込んでいくイメージです。

2. 外出は「10秒」から始める

いきなり数時間の留守番から始めていませんか?出かけるふりをして、鍵をかけて10秒だけ外に出て、静かに戻る。次は30秒、1分、3分、5分…と、鳴かない範囲でゆっくり延ばしていきます。この地味な練習を1日5〜10回、2週間ほど続けると、驚くほど落ち着いてきます。長時間の留守番だけを「本番」にしてしまうと、毎回パニックの記憶が上書きされていくので、なかなか改善しません。

3. 外出前後の「儀式」を減らす

「行ってくるね〜、すぐ帰るからね〜」と別れを惜しむような声かけや、帰宅時のハイテンションな挨拶は、犬側にとって「留守番は大変なイベント」だと強調してしまいます。出かけるときも帰るときも、なるべく普通に、静かに。5〜10分は落ち着いてから撫でるくらいの温度感がちょうどいいです。

◆ 今日のポイント

  • 「分離不安症」と「留守番の練習不足」は分けて考える
  • 日常の後追いを減らすことが、留守番の土台になる
  • 外出は10秒から。長時間だけを本番にしない

2〜4週間試しても改善しない、あるいは涎で床が濡れるほど・自傷行動があるといった強い症状の場合は、行動療法や獣医療との連携が必要な「分離不安症」の可能性があります。まずは店舗でクルミちゃんの様子と、ご家庭の生活パターンを一緒に見せていただければ、いま何が起きているのかを整理してお伝えできます。

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この記事を書いた人

創業19年、銀座発。延べ20万頭以上のワンちゃんと向き合ってきた専任トレーナーたちが、現場で得た知見をブログでお届けします。

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