他の犬を見ると固まってしまいます(8ヶ月・柴犬)

Q. ご相談内容

ソラさん(柴犬・8ヶ月・♀)より

「散歩中に他の犬を見ると、しっぽを下げて固まってしまいます。近くを通ろうとすると低く唸ることもあり、飼い主として申し訳なくなってしまいます。ドッグランに連れて行けば慣れるかと思い数回連れて行ったのですが、隅から動かず、疲れてしまうだけでした。」

目次

A. 銀座本店 寺原シニアトレーナー より

ソラちゃんは今、しっかり自分の気持ちをサインで出せている、賢い子だと思います。まず「申し訳ない」と自分を責める必要はありません。「他の犬が苦手な子」もいて当然です。目指すのは「みんな大好きにする」ではなく、「他の犬がいる空間で穏やかに過ごせる」です。

1. ドッグランはハードルが高すぎるかもしれません

他の犬が怖い子にとってドッグランは、いきなり満員の飲み会に放り込まれるようなもの。多くの場合、慣れるどころか怖さの記憶を強化してしまいます。柴犬さんはとくに「密な集団」が苦手な子が多いので、いま無理に慣らそうとするのは逆効果です。

2. 「見えるけど絡まない」距離から始める

ソラちゃんが緊張せずに他の犬を「遠くから眺められる」距離を探します。公園のベンチで、20〜30m離れた場所で他の犬が歩いているのが見える距離、というくらいのイメージです。その距離でリラックスしておやつが食べられるなら、そこがスタート地点。少しずつ距離を詰めていきます。焦って近づくと、また固まる位置まで戻ってしまうので、その日リラックスしていた距離を翌週も繰り返すくらいの慎重さでちょうどいいです。

3. 挨拶を強要しない、それがいちばんの信頼

散歩中に相手の飼い主さんから「うちの子と挨拶させてもいいですか?」と言われても、無理そうな日は「今日はごめんなさい、慣れている途中で」と断って大丈夫です。飼い主さんが自分の代わりに『NO』と言ってくれるという経験が、犬にとって最大の安心につながります。信頼が積み上がると、犬側も少しずつ挑戦できるようになります。

◆ 今日のポイント

  • ドッグランは慣らしの場ではない。多くの子は逆効果になる
  • 「リラックスできる距離」で眺めることから始める
  • 挨拶を強要されない経験が、犬の安心と信頼をつくる

幼稚園という選択肢もあります。同じくらいの落ち着いた子と、トレーナーが介在する安全な設計のもと少しずつ近づけていく環境は、独りで散歩中に頑張るよりずっとハードルが低いことが多いです。ソラちゃんの様子を見ながら、一頭ずつ、その子に合わせた慣らし方を組み立てられます。

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この記事を書いた人

創業19年、銀座発。延べ20万頭以上のワンちゃんと向き合ってきた専任トレーナーたちが、現場で得た知見をブログでお届けします。

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