散歩中の拾い食いが心配です(10ヶ月・ボーダーコリー)

Q. ご相談内容

サスケさん(ボーダーコリー・10ヶ月・♂)より

「散歩中、道端の落ち葉やティッシュ、時にはタバコの吸い殻まで、目についたものを何でも咥えてしまいます。『はい!』と言って口から出させてはいますが、いつか誤飲してしまいそうで気が気じゃありません。散歩がずっと下を見て歩く時間になってしまいました。」

目次

A. 川口店 星野トレーナー より

ずっと下を見て歩く散歩は、飼い主さんの首も心も疲れてしまいますね。実は拾い食いは、多くの飼い主さんが「その瞬間を止めよう」と頑張っている一方で、犬側の目線を変えることで解決に向かうことが多い課題です。

1. 拾う瞬間を叱っても、なぜ止まらないのか

「拾った瞬間に叱られる」を繰り返された犬は、しばしば『見つかったら急いで飲み込もう』という早食いの癖を身につけていきます。誤飲リスクをむしろ高める学習になってしまうんですね。ボーダーコリーさんは特に動くもの・変わったものへの反応が速い犬種なので、「その場で止める」対応より「先回りする」方向で組み立てるのがコツです。

2. 散歩を「アイコンタクトの練習場」に変える

目指すのは、道端を歩くときサスケくんが自分から飼い主の顔を確認する癖を作ること。方法はシンプルです。
①家の中で「サスケ!」→ 目が合ったら小さなおやつ、を1日20回。
②散歩中も同じことを、20〜30回、歩きながらランダムに散りばめる。
③飼い主のポケットに小さなおやつを常備。
2週間ほどで、サスケくんが下ではなく飼い主の顔をチラチラ見上げるようになります。この「見上げる回数」が拾い食いに勝ちます。

3. 「ちょうだい」の練習は、家で先に

いざ拾ってしまったとき、いきなり「離せ!」と言われても犬にとっては急な要求です。家の中で、おもちゃで遊びながら「ちょうだい」→ 小さなおやつと交換、を日常化しておいてください。『渡すといいことがある』が身についていると、散歩中の緊急時にも効きます。取り上げるのではなく、交換する感覚です。

◆ 今日のポイント

  • 拾う瞬間を叱ると「隠して飲み込む」早食いの原因になる
  • 散歩中のアイコンタクトを、家 → 散歩の順で育てる
  • 「ちょうだい=交換」の練習が緊急時の命綱になる

ボーダーコリーさんは頭がよく学習が早い分、「叱られる → 隠す」の学習も速いです。逆に、正しい練習をすれば1〜2ヶ月で見違えるほど変わることも多いです。もし誤飲したかもしれない場面があれば、迷わずかかりつけ医へ。予防の練習は、店舗で歩き方を一緒に見ながらのほうがはるかに早く進みます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

創業19年、銀座発。延べ20万頭以上のワンちゃんと向き合ってきた専任トレーナーたちが、現場で得た知見をブログでお届けします。

目次