Q. ご相談内容
タロさん(柴犬・3ヶ月・♂)より
「先週お迎えしたばかりですが、夜中に激しく鳴いてしまい、家族全員が寝不足です。ケージの近くに寝袋を持っていって撫でると落ち着くのですが、離れるとまた鳴きます。抱っこすると寝てくれるので、抱いて寝てしまう夜もあります。このままで大丈夫でしょうか。」
A. 横浜店 柳下トレーナー より
タロくんの気持ち、想像するとちょっと切なくなりますね。ただ、このタイミングでの対応が、この先の「留守番の得意さ」に直結してきます。少しだけ、心を鬼にしていただく場面かもしれません。
1. お迎え1週間は、犬にとって「人生の激変」
母犬・兄弟犬に囲まれて温かく眠っていた環境から、いきなり一人でケージに。犬側から見れば、家族も匂いも音も全部初めてで、不安になるのは当然です。夜鳴きは「わがまま」ではなく「不安の表現」だと理解しておくと、対応の方針が定まります。
2. 抱っこで寝かせるのは、いったん保留に
抱っこで寝てくれるのは可愛くて嬉しいのですが、犬は「鳴けば抱いてもらえる」を学びます。すると鳴きが強く・長くなり、結果的に卒業までの期間が延びてしまいます。おすすめの流れはこうです。
①ケージは家族が過ごすリビングの隅など、気配が感じられる場所に。
②毛布や、前の飼い主さん・ブリーダーさんからもらった匂いのついた布を入れる。
③夜、鳴いても声をかけず、姿を見せず、静かに待つ。
初日〜3日目がピークで、多くの子は4〜7日で落ち着きます。
3. 昼の遊びと満足感が、夜の静けさをつくる
夜だけを頑張るのではなく、日中に頭と体を使ってしっかり満たしてあげることが実はいちばん効きます。おやつを転がしてノーズワーク、名前を呼ぶ練習、短時間の遊びを何度か。パピー期の睡眠は1日18時間ほど必要なので、疲れすぎさせない範囲で、質のいい起きている時間をつくってあげてください。
◆ 今日のポイント
- 夜鳴きは不安の表現。多くの子は3〜7日で落ち着く
- 抱っこで寝かせる習慣は、留守番の苦手さにつながりやすい
- 日中の満足感が、夜の静けさをつくる
2週間経っても夜鳴きが弱まらない、あるいは体調不良のサイン(食欲低下・下痢など)がある場合は、環境の見直しや獣医さんとの併走が必要なこともあります。お住まいのお近くの店舗にお越しいただければ、ケージ配置や1日のスケジュールを一緒に整理させていただきます。
