甘噛みで手を離してくれません(4ヶ月・トイプードル)

Q. ご相談内容

モモさん(トイプードル・4ヶ月・♀)より

「お迎えして3週間経ちますが、手や足を甘噛みしてきて、遊びが激しくなると本気で痛いくらいになります。『ダメ!』と言っても、余計に興奮して噛んでくる感じです。このまま放っておいて大丈夫なのか、それとも早めに対処すべきなのか、判断がつかず悩んでいます。」

目次

A. 六本木店 向井トレーナー より

結論からお伝えすると、パピー期の甘噛みは「しつけの必要性」よりも先に、発達のプロセスとして起きているものと捉えるとぐっと対応が楽になります。ここを押さえておくと、モモちゃんへの向き合い方が変わってくるはずです。

1. 甘噛みは「歯茎のむずがゆさ」と「探索」の混ざりあい

生後3〜6ヶ月ごろは、乳歯から永久歯への生え変わり時期です。歯茎がむずがゆく、なにかを噛みたい欲求が自然と強くなります。同時に、犬にとって「口」は人の手のようなもの。触る・確かめる・遊びに誘う、そのすべてが「噛む」行動として表れます。悪気があって噛んでいるわけではないので、そこを叱っても混乱させるだけです。

2. 「痛い」と伝えて、その場から離れる

噛まれた瞬間、少し高めのトーンで「イタっ」と一言だけ発して、遊びを中断し、部屋の別のエリアに移動します。30秒ほど無視して、モモちゃんが落ち着いてから遊びを再開してください。「強く噛むと楽しい時間が終わる」を、体で覚えてもらう方法です。低い声で叱ったり、口を押さえたりすると、興奮スイッチを押してしまう子も少なくないので、避けます。

3. 「噛んでいい対象」を用意する

コットンロープや冷やした噛み噛みおもちゃ、蹄など、噛むこと自体はきちんと満たしてあげる必要があります。噛みたい欲を、人の手から「噛んでいいもの」へ置き換える発想です。噛んだら「いい子だね」と声をかけて撫でると、そちらを選ぶ頻度が増えていきます。

◆ 今日のポイント

  • 甘噛みは「叱る対象」ではなく「置き換える対象」と考える
  • 「イタっ」+ 遊びを終える、を毎回徹底する
  • 噛みたい欲を発散できるおもちゃを常備する

パピー期の甘噛みは、この時期を乗り越えるとぐっと落ち着いてきます。もし2〜3週間続けても改善しない、あるいは本気噛みで血が出るような場合は、皮膚感覚の敏感さや興奮の入り方といった個別要因を見た方がいいこともあります。店舗でモモちゃんの様子を直接見ながら一緒に考えられますので、気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

創業19年、銀座発。延べ20万頭以上のワンちゃんと向き合ってきた専任トレーナーたちが、現場で得た知見をブログでお届けします。

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